本文
中和小 植杉川へ再びGO!!
再び 植杉川へGO!!
2021年7月1日(木)、中和小学校の3・4年生が結成する「中和いきいき新聞社」の6人が、再び植杉川の生き物調査に出かけました。今回の目的は、植杉川の生き物調査をさらに深めることです。特に、今回は、6月の調査とどのような違いがあるかにも着目です。
超豪華! 生き物の専門家集団がお助け!
今回も「津黒いきものふれあいの里」の雪江館長、山本さん、生き物博士の「姫」こと古川さん、中和いきいきサポーターズ倶楽部から吉野さんがかけつけてくださいました。さらに今回は、真庭市環境課から真柴さん、平本さんもお越しくださいました。
子ども達6人に対して、大人がなんと8人…。こんなに多くの大人に支援してもらえる中和の子ども達は、いつも本当に幸せです。
○○ちゃんだったらどこにかくれる??
川に入ってすぐに子ども達から聞こえてきた言葉がこれです。
「○○ちゃんだったら、どこにかくれる?」
「う~ん、そこのしげみの下かなぁ?」
前回、下和川の調査で山本さんが教えてくださった極意、『魚の気持ちになって考える』ことを、子ども達はしっかりと覚えていました。山本さんのこの教えは、魚を捕るときだけでなく、今後、子ども達が、生き物の生態や自然保護について考えるときにも、大切な視点になるに違いありません。
体験を通した学びの姿!
魚の「すみか」がわかる子ども達!
「ここはスナヤツメスポットじゃからな!」
スナヤツメをねらう子ども達は、砂や泥がたまった場所を集中的にさがします。アカザをねらう子ども達は、石の裏をさぐっています。何気ない子ども達のこの行動…、実は、頭の中に魚たちの生態が記憶されている証拠です。以前、飯島先生から教わった生き物を調べる視点「すみか」がいつの間にか身についているのです。
また、採集した生き物のいくつかは、学校でも飼育しますが、その際も生き物の生態に関する知識が必要です。『いっしょに飼って良いのはどの魚か?』これを考えるには、食物連鎖の知識が必要です。子ども達の口から発せられる、
「この魚は、ドンコのえさにちょうどええなぁ。」
などという言葉に、学びの深まりを感じました。
進化する観察眼!
子ども達の観察眼も、どんどんと進化を遂げています。例えば、石の裏にある直径3mmほどのエメラルドグリーンの物体を子ども達は、見逃しませんでした。これには、講師の先生方も「???」。調べてみるとどうやらカゲロウの仲間の卵らしいことが分かりました。
石の裏に産み付けられた魚の卵にも興味津々…。「触ってみたいけど、いいですか?」
「うわ~、思ったより硬い!」これは、どうやらヨシノボリの仲間の卵のようでした。
今日はカジカ祭り!!
今日もまた、大きな水槽を前に、子ども達が考えます。「今日は、どんなことが分かったかな?」雪江館長が子ども達に問いかけます。
「カジカが多い!」
前回は2匹だったカジカが、今回は10匹もとれました。
それを見た吉野さんが、「昔は、みんな食べとったんよな。」と言うと、子ども達も「おいしそ~。食べようや。」と、その気に…。
そこで、雪江館長が「カジカは環境省のレッドデータブックで、絶滅危惧種に指定されているからダメだよ。」…、残念ながらカジカの調理体験は、実現しそうにありません。でも、昔の人は普通に食べていたわけです。なぜ、絶滅危惧種になったのか…、ここにも学びの視点がありそうです。
子ども達の今後の学習活動にふくらむ期待!
今年度、合計3回の生き物調査をした「中和いきいき新聞社」、たくさんのデータが集められたはずです。この膨大なデータと経験を、どのような視点をもって、どのようにまとめ、情報発信してくれるのか、とても楽しみにしています。
期待しています! 中和いきいき新聞社のみんな!