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(樫邑小)毎年恒例 しじり体験
2月17日(金曜日)に樫西の山崎茂様宅で毎年恒例の「しじり体験」をさせていただきました。
「しじり」とは、樫邑地域特産のミツマタの薄皮をはぎ取る作業のことで、この地域に伝わる伝統産業を体験させていただくことのできる貴重な機会となりました。
山崎さんをはじめ、しじり体験のために集まってくださった地域の方に指導していただきながら、しじり体験をしました。
まずは、蒸したみつまたの皮をむきます。1人1人、むきやすくするために、みつまたの先をぞうきん絞りのように捻って、途中まで皮をむきます。バナナの皮をむくように、いくつにも分かれてむくのは、良くないそうです。
次に、何本かのみつまたを束ねて、皮をむきます。この作業は一人では大変なので、力を合わせて行いました。
「いっせえのおで!」のかけ声で引っ張ると、皮はきれいにむくことができました。
二人の息がぴったり合って、するりと皮がはがれる瞬間はなんとも言えない心地よさがありました。
続いて、皮の表面の茶色い薄皮を専用の道具を使ってはがしていきました。
毎年経験していることもあり、学年があがるほど慣れた手つきで作業をしていました。
初めて経験する児童には上学年の児童が優しく手順を教えたり、手助けをしたりする姿も見られました。
かしっこたちの優しさに、改めて感心するとともに、見ていて心がほっこりしました。
徐々に手つきもよくなり、終わる頃には8人の子どもたちはまさに「しじり名人」となっていました。
地域の伝統に触れながら、自分たちが住んでいる樫邑の良さを実感することができるしじり体験。
地域のみなさまが温かい応援をしてくださっていることに感謝の思いでいっぱいです。
指導していただいた山崎さん、地域のみなさま、大変ありがとうございました。
今回のしじり体験の様子をテレビや新聞などのメディアの方が取材に来てくださっていました。
インタビューを受けたり、カメラで撮影してもらったり、子どもたちも恥ずかしそうに、でもうれしそうに取材を受けていました。
「しっかりしたお子さんですね。」とインタビューの後、お褒めの言葉もいただきました。
みんながんばりました!はいポーズ