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(樫邑小)防災について学ぶ
阪神淡路大震災から30年。多くの教訓を得た震災の日は今、防災・ボランティアの日に制定されています。
自然災害の恐ろしさと同時に防災の大切さ、日本人の素晴らしさも話題になってから30年が経ちました。
昨年の1月には能登半島地震も起き、まだ復興までは時間がかかることをテレビや新聞が報じています。
防災・ボランティアの日の今日、樫邑小学校では、避難訓練と防災教室を開きました。
大地震の後、火災が発生したという想定で避難訓練をしました。子どもたちは緊急地震速報のアラームを聞くとすぐに机の下に入り、頭を守る姿勢をとりました。
その後、座布団で頭を守りながら、運動場へ避難をしました。避難の時の「お・は・し・も」を意識しながら早くに避難が完了しました。誰一人おしゃべりもせず、落ち着いて避難することができました。
全員が避難するまでにかかった時間は1分19秒。
前回の避難訓練よりも避難にかかる時間が短縮されました。全員が真剣に訓練に取り組んだ結果です。
以前の防災教室で教えていただいた「南海トラフ地震が起こった場合、この樫邑のあたりも震度5程度の揺れが起こる予想がされているそうです。」という講師の方の言葉を思い出しました。
もし、地震が起こったときには今回のように落ち着いて避難することが大切です。
校長先生からは避難の様子、自分で考えて行動すること、常に新しい知識を身につけようとすることの大切さについてお話がありました。寒い中でしたが、一人一人が真剣に話を聞きました。この真剣さが子どもたちの素晴らしいところです。
避難訓練の後、防災教室を行いました。
東京海上日動と東真産業から3名の方に来ていただき、学習をしました。
昨年度に引き続き、地域の方も参加してくださり、子どもたちと防災について学びました。
今年度は水害と土砂災害について学びました。
はじめに、水害と土砂災害の映像を見ました。川の水がだんだんと増え、水が住宅に押し寄せる様子や、土砂が勢いよく向かってくる様子を映像で見ると、改めて怖さを感じました。
樫邑小学校の前には川が、裏には山があります。子どもたちは自分事として真剣に映像を見ていました。
また、内水氾濫の画像もあり、川が近くになくても水害が起こることも知りました。
今回のめあては「自分と大切な人を守ることができるようになろう」でした。
ハザードマップや気象情報、避難情報について教えていただきました。知っていると知らないとでは大きな違いがあります。
実際に樫邑小学校周辺のハザードマップを見て、危険箇所を知ることができました。
樫邑小学校の体育館は避難所にもなっています。地域の方と避難所を運営することもあるかもしれません。避難することがあったときには自分のできることを進んで行う子どもたちであってほしいと思います。
ご飯を運んだり、声をかけたり、小さな子どもと遊んだり、樫邑の子どもたちなら進んで行動できると思います。
また、非常持ち出し袋の中に何を入れるのか、たくさんのカードの中から8つを選ぶワークにも挑戦しました。
「水は絶対にいると思う。」「家族の写真はあった方がいいかな。」など子どもたちと地域の一緒に考えました。
カードの絵の裏には必要な理由も書いてあり、子どもたちは理由も確認して決めていました。
何を入れるかに答えはありません。どれも正解です。
大切なことは家族や身近な人と何が必要かを考えることを通して、防災について話をすることです。
「家族で防災袋を作ってください。」との投げかけに、大きくうなずいてました。
防災のポイント
(1)危ない場所や避難所の場所を知っておく。
(2)正しい情報を集める。
(3)日頃からの準備をしておく。
(4)早めの準備をする。
今日の学習は、子どもたちにとって、防災について考えるきっかけになりました。大切なことを学ぶことができた1時間でした。
講師をしてくださったみなさん、ありがとうございました。
参加してくださった地域のみなさん、ありがとうございました。
これからも地域の防災について考えていきましょう。
授業後には実際に非常持ち出し袋の中を確認したり、質問をしたりと積極的に学ぼうとする子どもたちの姿が見られました。防災意識が高まっています。